バス乗車記
「トコトコぼんちゃん」中山道ハイキング


[1.まえがき] [2.西行塚] [3.広重美術館] [4.大井宿本陣訪問] [5.恵那峡の真上]

見晴らしの良い西行塚

ススキの穂 再び旧中山道へ
拡幅された道のススキ 再び細い道に入る

先ほどバスを降りた場所に、「西行塚」の案内板が有る。一行も、「西行塚」を目指して歩く。
「西行塚」とは、その名の通り西行の墓とされる場所である。しかし、これも諸説有り、こうした「西行塚」が全国各地にあるらしい。

しかし、先ほどバスを降りた地点から少し先までは、道路拡張のために中山道の名残が消滅している。それでも、道路の脇にはススキの穂や秋の草花が生えていて、季節感が感じられる。そして、再び旧中山道が現れ、一行はさらに細い道を進んでいく。

初めのうちはアスファルト舗装であったが、程なくして石畳となる。今回のバスツアーには、歴史に詳しい専属ガイドさんと、草花に詳しい女性ガイドさんが添乗しているのだけれど、私は、丁度近くを歩いていた、草花に詳しいガイドさんに、「これは昔から残されているものですか」と聞いてみた。そのガイドさんは、「いえ、最近になってから当時の趣に合わせて整備されました」と答えた。いささか拍子抜けの感があるけれど、石畳をよく見ると、確かに石畳の隙間にセメントが詰められていた。

恵那の山々の稜線 中山道を歩く一行
稜線がはっきりと見える 中山道を歩くツアー一行

それにしても、この辺の旧中山道には、ドングリや栗が多く転がっている。一行の中には、それをせっせと拾う人もいる。さらに進んでいくと、槇ヶ根の一里塚に着く。ここには展望台と公衆便所が設置されているが、公衆便所が特に真新しくて清潔感があった。展望台からは、恵那市内にそびえる笠置山が悠長な姿を現していた。また、ここは「西行塚」にちなんで「西行の森」として整備されているらしく、 「西行の森 桜百選の園」と記された大きな記念碑が立てられている。そういえば、よく見ると桜の木が沢山植えられているではないか...、もう一度春に訪ねてみよう、と思わずにはいられなかった。
ガイドさんの話では、約百種類の桜が植えられていて、春になれば1ヶ月間は桜が楽しめるそうである。

桜百選の園石碑 色づき始める桜並木
桜百選の園石碑 桜の葉も色づき始めた

槇ヶ根一里塚の公衆便所 一里塚の休憩所
真新しい公衆便所 休憩所で一休み

また、一里塚は道の両側に盛られているけれど、ここまで維持されている一里塚は珍しいと言われている。そして、江戸幕府の取り決めにより、松などの木が植えられて来たが、昔日の旅人は、一里塚を通る度に距離を推測していたのだろう。

槇ヶ根一里塚と石碑 反対側の一里塚
槇ヶ根一里塚と石碑 反対側の一里塚

数分休憩した後、一行はさらに先へと進み、「西行塚」の入口に着く。ここにも公衆便所が有るが、本当によく整備されていると思う。

西行塚へ向けて歩く一行 西行塚入口の公衆便所
西行塚へ向かう一行 西行塚近くの公衆便所

入口から続く階段を数段上った所に、西行そして芭蕉の句碑が階段の両側に置かれている。両方とも、丸い石に記されているのが、一風変わっていると思う。

芭蕉の句碑 西行の句碑
芭蕉の句碑 西行の句碑

そして、階段を上りきった所に、「西行塚」があった。歴史に詳しいガイドさんから、西行の生い立ちについて話があった後、目の前にある展望台から恵那の景色を見渡してみる。ここからは、恵那市街つまり旧大井宿の町並みがよく見える。

西行塚休憩所 中央自動車道のすぐ脇
西行塚にある休憩所 高速道のすぐ脇を歩く


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