バス乗車記
付知峡へ、濃いバス探訪


[1.マイナーバス] [2.万賀ルート] [3.付知峡初見物] [4.流しそうめん]

8月に入り、岐阜地域では気温が35度を超す日々が続き、勤務が終わる正午前に蒸し暑くなった自家用車で帰宅しているため、近頃は体が気だるい。

そのため、少しでも涼しい所に行こうと思い、滝のある付知峡に決めた。そして、当サイトの掲示板でもおなじみのえふさんも、ぜひ行ってみたいと言った。

乗り物好きのえふさんが同行するとあっては、一風変わったルートをたどってみたく思案した結果、白川口から加子母・付知へ抜ける事にした。実は、白川口発で東白川村方面へ向かうバスのうち、1日1本だけ加子母村の万賀を経由する便があるので、これを利用するわけだが、逆の意味で考えると、このバスを逃してしまうと後がない、という事でもある。

この乗り継ぎが無事に済めば、付知峡で滝見物をして、昼食をとる予定にしている。

旅の初めはマイナーバス

待合せ場所の美濃太田駅でえふさんと合流、美濃太田発着の下呂行き列車に乗る。この列車はJR各社発足前から活躍しているので、高山本線を走る鉄道としては、雰囲気があって良いと思う。

下呂行高山線列車 飛水峡
下呂行き列車に乗車七宗町の飛水峡

8時07分に美濃太田駅を出発し、列車は飛騨川沿いをひたすら進む。車内のお客さんは、ほとんど高山本線の各駅に向かうのだろうけれど、私たちは付知峡を目指している。
七宗町域に入ると、飛水峡が高山本線に寄り添う。ここには険しい岩が無数にあって、飛水峡の景色を見に来る人々も多い。程なくして、列車は飛水峡信号所に停車し、対向列車を待つ。春に高山へ行った時は気がつかなかった。この様な場所で停車するのも、鈍行列車の良いところではないか、と思う。そして、列車はさらに飛水峡沿いを進んで行き、8時46分、白川口駅に到着した。

大明神・黒川行き濃飛バス 大明神行きバス表示
白川口地区の2方面に
向かうバス
経由地が記載

白川口駅前には、既に濃飛バスが停まっていた。一方は「黒川」方面行き、もう一方は私たちが乗る大明神行きのバスである。8時50分、「黒川」方面行きバスが発車した後に続き、大明神行きバスも発車した。

この大明神行きバスは、白川町を抜けて東白川村中心部を通って、村内東端部を進んで大明神バス停で折り返す。この便の往路は大明神へ直行するのだけれど、折り返し復路は加子母村域にある万賀バス停に立ち寄る。万賀経由はこの便のみで、1日1往復しかない。

車内は中学生を中心に10人近くいたが、彼らはクオーレの里停留所で降りてしまい、車内は静けさに包まれた。クオーレの里にはキャンプ場が有り、結構な活況を呈していた。しかし、キャンプ客の大半が自家用車利用であるのは、いかんともし難いと思う。

クオーレの里バス停付近 ゴンドラ(野猿)
キャンプ客で賑わう
クオーレの里
白川を渡るゴンドラ(野猿)
(えふさん提供)

ほどなくして、バスは東白川村域に進み、車窓には茶畑がちらほらと見える。そして、えふさんが「東白川村へ入る手前に、ゴンドラが有りますよ」と言っていたので、私も目を凝らして見ていたら、両岸に小屋があるゴンドラのケーブルを見つけることができた。また、つちのこ館など、一風変わった施設を通り過ぎ、越原(おっぱら)地区に入る。この辺りから山里の雰囲気が濃くなり、道幅も狭くなってきた。

白川橋 越原地区の細道
年代物の白川橋越原地区の路線は細い

しばらくして国道256号線と合流、バスは国道上を進む様になったが、それでも相変わらず細い路地のままである。しかし、さすがは国道で、所々で路線付け替え工事が行われている。ここも、何年か後になれば、広い道の国道に生まれ変わるのだろう。

国道256号線橋梁付替え工事 越原小谷近くの桜並木
各所で、国道256号線の付替え
工事が行われている
春先に見てみたい、
越原小谷の桜並木

越原小谷バス停を過ぎると、さらにバスは奥へと進む。途中、民家の壁に看板が据え付けてある栃山口バス停を見つけ、早速私はカメラを構えたが、あと一歩のところで撮り逃してしまった。すると、バスは前方から来た乗用車とかち合ってしまったため、バスはやむなくバックして道を空けた。そして、丁度都合よく、栃山口バス停のところまで戻った。そして、私は窓から余裕で取ることができた。

栃山口バス停 栃山バス停上屋
民家の壁に据付[栃山口]栃山バス停の上屋

予想外の収穫に気を良くしたところで、バスは細い路地を先へと進む。途中、大明神口バス停上屋の横には、濃飛バスの廃車体が放置されていた。そして、路線バスは終点の大明神バス停に到着する。

大明神口にあるバス廃車体 発車を待つバス[大明神]
大明神口バス停に有る
濃飛バス廃車体
終点大明神バス停にて

本来、ダイヤどおりに9時38分に着いたら即発車するのだが、今回は2分ほど早着したため、私達は大明神バス停の上屋や、風景をじっくりと見ることが出来た。私たちが再び車内に戻ると、バスは発車した。


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